父ちゃんが大学のときに通っていた乗馬クラブの先生の言葉を幾つか。
馬に乗ることで、人との接し方、特に、子どもへの接し方に大きな学びを与えてくれる。
馬は、5歳児と同じくらいの知能がある。
��歳児に、良い・悪いを教え、騎手の思うように動かさねばならない。
馬の調教で大事なのは、悪いことをする直前に怒り、良いことをしたら直後に褒める。
怒るときは鬼になって怒る。「馬肉して食ってやるぞ」くらいの気持ち。
褒めるときは、目に入れても痛くないくらいの愛情で褒める。
馬が悪いことをした直後に、良いことをするかも。感情を瞬間的に切り替えられるようになれ。
何かの技に挑戦するときは、うまくいったところでやめる。
うまくできない所で辞めたりしない。それは次回以降に響く。
逆に、(乗馬の1ラウンドは何分だったか忘れたが)そのラウンドの最初に、すごく良い演技ができたら、どんなに短くてもそこでやめる。
良いことをしたら、楽になるんだということをしっかり教えることができる。
馬の力は、一人の人間とは比べようがないほど強い。でも、調教された馬は人間に従う。
なぜか。
馬には手綱が丸太のように感じられている。人間は力が強いと思っている。
自分が実際は、人間よりも力を持っているとは知らないようである。
上下関係を馬はしっかり理解している。
馬は、人間の心理を読む。機嫌の良し悪しを見ている。
例えば、昼に嫌なことがあって自分では忘れていたとしても、潜在意識がそれを覚えていて、ちょっとした行動に出ている。足音の違いとか。
馬は、その違いを見抜いている。こちらの機嫌が悪い時は、馬もちょっとナイーブになっている。
馬との接し合いの中から、人間との接し合いの仕方を学ぶことができる。
馬を御する方法は、人間を御することもできそうである。
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